トランプ氏、ロンドン市長の発言は「失礼」 英首相にも反発

ロンドン市長や英首相の発言に対して不満をあらわにするトランプ氏

2016.05.17 Tue posted at 11:31 JST

(CNN) 米大統領選で共和党の指名を確実にした不動産王ドナルド・トランプ氏は16日のインタビューで、英ロンドンの新市長に就任したサディク・カーン氏が自分に対して「非常に失礼な発言」をしたとかみついた。キャメロン英首相に対しても、自分が大統領になった場合、良好な関係は築けないだろうと語った。

トランプ氏のインタビューは英テレビ局ITVの番組で放送された。英国ではこれまでのトランプ氏の発言に対してイスラム教徒が反発し、同氏の入国禁止を求める署名活動が巻き起こって議会でも審議。キャメロン首相は昨年12月、イスラム教徒の米入国を禁止するというトランプ氏の提案について「対立を招く馬鹿げた過ち」とこきおろしていた。

キャメロン首相のこの発言についてトランプ氏は、「私たちはあまりいい関係を持てそうにない」と述べ、「第1に私は馬鹿ではない。その逆だ。第2に私は対立を招く人間ではない。今の大統領と違って私は人を統一できる」と主張した。

イスラム教徒初のロンドン市長に就任したサディク・カーン氏

イスラム教徒初のロンドン市長となったカーン氏は就任後間もなく、トランプ氏のイスラム教徒に関する見解を「無知」と切り捨てていた。

トランプ氏はこの発言に腹を立てたと述べ、「知能検査を受けようじゃないか」と応戦。カーン氏とは面識がなく「相手は私のことを何も知らない」と強調し、「あの発言は非常に失礼だった。あの発言のことは忘れない。非常に不愉快な発言だった」と繰り返した。

カーン氏の広報はトランプ氏の見解について「無知で対立を招き危険」と形容。「トランプ氏の発言は過激主義者の思うつぼにはまり、我々両国の安全を薄れさせる」と批判している。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。