米ピザハット、キリマンジャロ山頂に配達 4日がかり

特別製のリュックに入れてピザをお届け

2016.05.12 Thu posted at 16:42 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 米宅配ピザ大手のピザハットがこのほど、タンザニアにあるアフリカ最高峰キリマンジャロ(標高5895メートル)の頂上にピザを届け、ギネス・ワールド・レコーズ公認の史上最も高いところへのピザ配達の記録となった。

配達は5月5日に始まり、頂上に届いたのは8日だった。

ピザハット幹部によれば、配達されたのはペパロニ・ピザ(チーズ増量)で、途中まで飛行機とオートバイを利用したほか、プロの登山ガイドが特別製のリュックに入れてリレーしたという。

ピザハット・アフリカのゼネラル・マネジャー、ランダル・ブラックフォード氏らによれば、この配達は世界で100カ国目となるタンザニアへの進出を祝って行われた。

中心都市ダルエスサラームの新店舗で作られたピザはキリマンジャロ国際空港まで空路で運ばれ、そこからキリマンジャロ国立公園の登山口までバイクで運ばれた。その先は、保温機能とピザを水平に保つ機能のついた特製のリュックに入れられ、5人の登山ガイドが標高約4800メートルにあるベースキャンプまで運搬した。

宇宙ステーションにピザを届けたことも

ベースキャンプではブラックフォード氏らピザハット社員3人が合流。3人はベースキャンプまで5日かけてたどり着いたという。

ガイドたちと社員は深夜から頂上へのアタックを開始。その様子はギネス記録申請のためにビデオ録画された。ブラックフォード氏は、「みんなでピザを担いで頂上まで急いだ。夜を徹して登山した後のピザは例えようもないほどおいしかった」と語った。

当初はふもとからずっと人力で運ぶ予定ではなかったらしい。ブラックフォード氏によれば、「最初はヘリコプターでベースキャンプに運び、そこから先だけ運べばいいと思っていた」。

だがベースキャンプ付近は空気が薄く、着陸する場所もないためヘリの利用はできなかった。次にドローンを使うという手を思いついたものの、標高が高いことや頂上付近では風が非常に強いことなどから断念。そこで自分たちで運び上げるしかないことに思い至ったという。

ピザハットは2001年に国際宇宙ステーションにピザを届けたこともある。

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