アフリカで発見の残骸、不明マレーシア機の部品とほぼ断定

製造元のロゴの一部が確認できるエンジンカバーの残骸(左)=MALAYSIAN MOT/ATSB

2016.05.12 Thu posted at 15:47 JST

(CNN) オーストラリア運輸安全局(ATSB)は12日、南アフリカとモーリシャスの海岸で今年3月22日と30日に見つかった残骸について、2年前に消息を絶ったマレーシア航空機の一部であることはほぼ間違いないと発表した。

マレーシア航空(MH)370便(ボーイング777型機)は2014年3月に消息を絶った。オーストラリア西海岸から数千キロ沖合いのインド洋南部では今も捜索が続く。

12日に発表された現状報告書によると、3月に見つかった2つの残骸は、航空機のエンジンカバーの一部と、客室の内装パネルだったことが判明。いずれもマレーシア航空のボーイング777型機のもので、不明機の残骸であることは「ほぼ確実」だとしている。

エンジンカバーの破片には、この部品を製造したロールスロイスのロゴの一部が残っていた。パネルの厚さや素材、構造もボーイング777型機のエンジンカバーの設計図と一致。ロゴもマレーシア航空が使っているタイプと一致した。カバーがどちらのエンジンから脱落したものかは分かっていない。

客室の内装カバーとみられる残骸も不明機のものと一致=MALAYSIAN MOT/ATSB

一方、客室の内装カバーは、クローゼットパネルのヒンジの特徴から、マレーシア航空のボーイング777型機のものと一致した。

破片にこびり付いていた海洋試料の検査も実施しているが、まだ結果は出ていない。検査結果が出ればマレーシアの捜査当局に提供する方針。

これまでに見つかった複数の残骸のうち、MH370便のものと確認されたのは、仏領レユニオン島で昨年見つかったフラッペロンと呼ばれる部品のみ。

ほかにモザンビークでも昨年12月から今年2月にかけて残骸が見つかり、ATSBは今年4月、不明機の残骸にほぼ間違いないと発表していた。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。