旅客機のタイヤが四角に 「見たことない」と専門家も驚き

2016.05.11 Wed posted at 12:14 JST

(CNN) 英ロンドンのヒースロー空港に着陸したブリティッシュ・エアウェイのエアバスA380型旅客機で、タイヤの1つが真四角に変形しているのが見つかった。専門家からも「見たことがない現象」と驚きの声があがっている。

同機は5月5日に香港を発った時点では、22個の丸いタイヤが付いていた。ところがヒースロー空港に着陸した時にはそのうちの1個が四角く変形していたらしい。

四角いタイヤの写真は航空ニュースサイトのアビエーション・ヘラルドが入手して掲載した。同サイトによれば、同機は離陸後間もなくタイヤの空気の異常を知らせる警報が出て、そのまま飛行を続けたものの、着陸後にゲートまでたどり着けなかった場合に備えて牽引(けんいん)車を待機させるようヒースロー空港に要請していたという。

13時間後、同機はヒースロー空港に無事着陸し、自力でゲートまでたどり着いた。その時点で、右側の車輪の上部と底辺の空気が抜けて、四角くなっているのが見つかった。

英民間航空局の広報は英紙デイリー・メールに対し、「珍しい現象だ。こんなものは見たことがない」とコメント。航空機についての著書があるパトリック・スミス氏も「写真は本物のようだが、どうしたらこんなことが起きるのか分からない」と首をひねっている。

王立航空協会のクマール・マイソール氏は、パンクしたタイヤ上で機体の重量を分散させる仕組みのために、このような形になったのではないかと推測している。

ブリティッシュ・エアウェイズの広報は同機について、22個のタイヤのうち1つがパンクした状態で6日に正常に着陸したと説明。「A380のような大型商用機は、タイヤがパンクした状態で着陸しても安全性に全く問題はない」と強調した。

パンクしたタイヤはすぐに空気を入れ、同機は通常通りに運航しているという。

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