「私はプリンスの息子」、服役中の男性が相続申し立て

プリンスさんの息子を名乗る男性が裁判所に遺産の相続を申し立てた

2016.05.11 Wed posted at 11:52 JST

ミズーリ州カンザス市(CNN) 4月に急死した米ミュージシャン、プリンスことプリンス・ロジャーズ・ネルソンさんの実の息子を名乗る男性が現れた。自分は唯一の遺産相続人だと主張して、ミネソタ州の裁判所に相続の申し立てを行っている。

プリンスさんの息子として名乗り出たのはカーリン・ウィリアムズ受刑者(39)。重火器所持の罪で92カ月の禁錮を言い渡され、コロラド州の刑務所で服役している。

申立書によると、ウィリアムズ受刑者の母マーシャ・ヘンソンさんは1976年7月に、まだ無名だったプリンスさんとカンザス市内のホテルで関係を持ったとされる。2人はホテルのロビーで一緒にワインを飲み、別のホテルに部屋を取ったという。

ヘンソンさんはプリンスさんと出会う6週間前からウィリアムズ受刑者が生まれるまでの間に別の男性と関係を持ったことはないと主張、ウィリアムズ受刑者はプリンスさんの子だと確信しているとした。

プリンスさんの遺産を巡り、兄弟姉妹も相続確認の申し立てを行っている

当時プリンスさんは17歳か18歳で、ウィリアムズ受刑者が生まれたのは1977年4月8日だった。ウィリアムズ受刑者は親子関係を証明するためのDNA鑑定を要求している。

ウィリアムズ受刑者自身もミュージシャンをしているらしい。ラップソングの宣伝サイトでは「プリンス・ドラキュラ」を名乗り、「私はプリンス(ロジャー・ネルソン)こと歌手のプリンスの息子です」と主張。ただ、プリンスさんのミドルネーム「Rogers」は綴りを間違えて「rodger」と書いてあった。

プリンスさんの遺産を巡っては、兄弟姉妹がミネソタ州の裁判所に相続確認の申し立てを行っている。裁判所は相続人を確定するために特別管財人を任命し、DNA鑑定に備えてプリンスさんの血液サンプルを提供するよう検視官に要請していた。

ウィリアムズ受刑者側の弁護士も、プリンスさんの兄弟姉妹側の弁護士も、現時点でCNNの取材に応じていない。ウィリアムズ受刑者と母のヘンソンさんの自宅とされるカンザス市の家で応対に出た女性も「ノーコメント」だった。

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