ロンドン(CNN) 英エリザベス女王が21日、90歳の誕生日を迎えた。キャメロン首相は祝辞を述べ、国民も祝賀ムードに包まれている。
キャメロン首相は下院に当たる庶民院で祝辞を述べ、エリザベス女王は英国史上最長となる64年の在位を通じて「我が国の強さの礎だった」と演説した。ちなみに庶民院は、庶民でない女王が立ち入ることはできない。
野党労働党のコービン党首も、「卓越した温かさ」で長年にわたる公務に当たってきたと述べ、女王に敬意を表した。
エリザベス女王は1952年、25歳で即位した。21日はロンドン西部にあるウインザー城で誕生日を祝い、城の前の遊歩道に設置された記念碑を披露。夫のフィリップ殿下(94)と共に遊歩道を歩き、集まった人たちの祝福に応えた。
在位期間は昨年の時点で英国史上最長に達していた。90歳の誕生日を迎えるのは同国君主として初めて。
20日には祝賀行事の一環として、バッキンガム宮殿でエリザベス女王と未来の国王となるチャールズ皇太子、ウィリアム王子、ジョージ王子が初めて写真を撮影した。この写真は女王の誕生記念切手に使用される。2歳になるジョージ王子にとっては、これが切手への初デビューとなった。