ニューヨーク(CNN) 米大統領選に向けた民主、共和両党の候補者指名争いは19日、大票田のニューヨークでそれぞれ予備選が実施された。CNNの予想によると、共和党では実業家ドナルド・トランプ氏、民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官の勝利が確実になった。
大統領選の指名争いでニューヨーク州がカギを握るのは数十年ぶり。共和党でトップを走るトランプ氏と民主党の最有力候補クリントン氏はともにこのところ連敗を喫し、同州での巻き返しを図ってきた。
共和党のニューヨーク州予備選では95人の代議員が比例配分される。トランプ氏は今夏の党大会までに指名を確定するため、出身地の同州で全代議員を獲得する大勝を狙っていた。それには14人が配分される州全体と、27の各選挙区で過半数の票を確保する必要がある。午後10時時点のCNN予想では、同氏が州全体での過半数を勝ち取ることが確実となった。
同党では2番手のテッド・クルーズ上院議員が最近、コロラド州をはじめとする各州の複雑な代議員選出手続きを経て着実に勝利を重ねてきたのに対し、トランプ氏は指名レースのルールが「不公平」との主張を強めていた。
一方、247人の代議員がかかる民主党の予備選では、クリントン氏が最近の指名レース9戦中8勝を収めたライバル、バーニー・サンダース上院議員の勢いに歯止めをかけた。
クリントン氏は勝利を受け、「ありがとう、ニューヨーク」とツイートした。