米海軍の最新型空母、9月に配備へ

建造中の最新型空母「ジェラルド・R・フォード」=2013年11月

2016.04.14 Thu posted at 19:19 JST

(CNN) 米海軍当局者は14日までに、建造中の最新型空母「ジェラルド・R・フォード」が今年9月に実戦配備されるとの見通しを示した。

海軍の戦力調達担当のショーン・スタックリー次官補が米上院軍事委員会で証言した。同空母の排水量は約10万トンで、全長は約335メートル。建造費は約129億ドル(約1兆4060億円)で、米軍の戦闘艦船としては最高額。

同次官補によると、建造が2009年に始まったフォードは今年3月の時点で、工程の97%が終了。7月には海上で運用試験を始め、9月に米バージニア州のニューポート・ニューズ造船所で海軍に引き渡される予定。

また、フォード級の空母の2番艦となる「ジョン・F・ケネディ」の納入は20年になる見通し。同艦の工程は同じく3月時点で18%程度終えているという。3番艦となる「エンタープライズ」の建造は18年に始まる予定。

これら新型空母の就役期間の見通しは、米海軍が今後5年間で求める予算の内訳説明の中に盛り込まれていた。海軍は同期間内に戦闘艦船計38隻の調達を可能にする計813億ドルの予算計上を求めた。

バージニア級の攻撃型潜水艦の新造も続く。写真は就役中の「ニューハンプシャー」

予算請求の中には、旧式化したとするオハイオ級の弾道ミサイル搭載潜水艦の後継モデルの開発費も含まれた。バージニア級の攻撃型潜水艦を9隻、アーレイ・バーク級の駆逐艦10隻やその他の艦船の新造も求めた。

これら戦闘艦船の新造や配備については、21年までに計308隻による海上攻撃能力の構築を図る目的に沿ったものとしている。

新型空母ジェラルド・R・フォードの名前は米国の第38代大統領にちなんでいる。元大統領は第2次世界大戦に海軍予備役兵士として参加し、太平洋戦線で軽空母に配属された経歴がある。海軍少佐の肩書で退役した元大統領は06年に死去した。

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