(CNN) カリブ海のサンバルテルミー島で、写真を撮っていた男性の頭上すれすれを小型機が飛行し、男性がとっさにかがんで難を免れるハプニングがあった。
同島を観光で訪れたアマチュア写真家のメッキ・ジェイディさんは6日、航空機を至近距離で見物できることで有名な場所へ出かけて写真を撮っていた。
そこへ飛来した小型機が極端に低い高度でジェイディさんの頭上をかすめて飛び去った。ジェイディさんはとっさにかがんでかろうじて衝突を免れた。
たまたま近くにいた男性が、360度の撮影ができるビデオカメラでその瞬間の映像をとらえていた。
ジェイディさんの人差し指には小型機のタイヤがかすめた小さな跡が残った。ジェイディさんは「一瞬、何かを感じたけれど、痛みは全然ない」と話している。
カメラのファインダーをのぞいていたため、同機が極端に低空飛行していることには直前まで気づかなかったという。
同島のガスタフ3世空港は世界有数の難易度の高さで知られる。着陸するためには急降下を切り抜ける必要があり、離陸機は海水浴客でにぎわうビーチのわずか数メートル上空を飛行する。
ジェイディさんをかすめた小型機も操縦に苦労していた様子で、2度着陸を試みて失敗した後に、3度目の挑戦でようやく無事に着陸できた。
ジェイディさんによると、ハプニングに遭遇したのは公道で、ほかにもビデオを撮影した男性や自分の妻など大勢の人が写真を撮るために集まっていたといい、「自分は何も悪いことはしていない」と強調。「自分の生命が危険にさらされたはずなのに、そうは感じなかった」とも話している。
まさに間一髪