オバマ米大統領 「在任中最大の間違いはリビア」

インタビューに答えるオバマ大統領(左)=Fox News

2016.04.11 Mon posted at 11:27 JST

(CNN) オバマ米大統領は10日に放送された米FOXニュースとのインタビューでこれまでの在任期間を振り返り、最大の間違いはリビアでカダフィ政権崩壊後の混乱に計画的な対処ができなかったことだと述べた。

大統領はインタビューで、2011年のリビア軍事介入自体は「正しい行動だった」とする一方、その後の無計画ぶりは失敗だったとの見方を示した。

リビア内戦では北大西洋条約機構(NATO)が介入を主導した結果、11年10月に最高指導者のカダフィ大佐が死亡した。

オバマ大統領は昨年9月の国連総会で、カダフィ後の「力の空白」を埋めるために「我々の同盟にはもっとできること、やるべきことがあった」と主張していた。

オバマ大統領の任期は残り10カ月を切っている。

先月発行の米誌アトランティックに掲載されたインタビューでもリビア介入後の混乱に言及し、キャメロン英首相が「ほかの色々なことに気を取られ」ていたなどと批判。リビアと地理的に近い欧州は事後処理にもっと関与し、行動を起こすべきだったと主張した。当時のサルコジ仏大統領らにも矛先を向け、介入自体は成功したのに「今日のリビアはひどい有様だ」などと語っていた。

米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官はこの発言を受けたCNNへの談話で、米英間の「強いきずな」を改めて強調。リビア介入後については、「米国を含む我々全員の行動が足りなかった」というのが大統領のかねてからの見解だと説明していた。

オバマ大統領は10日放送のインタビューで、在任中の最大の成果は08年金融危機後の米国経済を「大恐慌の危機から救ったこと」だと述べた。

ホワイトハウスでの最良の一日としては医療保険改革が議会を通過した日を挙げ、最悪の一日は12年12月、コネティカット州の小学校で起きた銃乱射事件の現場を訪れた日だったと語った。

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