豪州で夢の仕事? 「最高ウォンバット抱っこ責任者」募集

豪州の島で暮らす赤ちゃんウォンバット「デレック」=Sean Scott Photography提供

2016.04.08 Fri posted at 12:42 JST

(CNN) オーストラリアのタスマニア州政府観光局が、同州を訪れて生後8カ月の人気赤ちゃんウォンバット「デレック」と触れ合える「最高ウォンバット抱っこ責任者」を募集している。

このキャンペーンはオーストラリア在住者が応募できる。当選者は自宅に最も近いオーストラリア国内の主要都市からタスマニア州のフリンダース島までの航空券や3泊分の宿泊券が贈呈され、同島を探検しながらウォンバット抱っこなどの体験ができる。

きっかけは、オーストラリア政府観光局の委託で各地の写真を撮っている写真家のショーン・スコットさんがフリンダース島を訪れて、親をなくしたウォンバットの子どもを長年にわたって世話しているケイト・ムーニーさんに出会ったことだった。ムーニーさんのおかげで元気を取り戻したウォンバットは100頭を超すという。

「責任者」の応募条件には25ワード以内の自己PRが含まれる=Sean Scott Photography提供

デレックは昨年12月、車にはねられた母親の袋の中からムーニーさんが助け出した。付きっ切りで面倒を見ているウォンバットの赤ちゃんは今のところデレックのみだが、ムーニーさんの施設ではほかにも15頭を保護していて、成長したら野生に返す予定だという。

海辺を走り回るデレックの姿をスコットさんが撮影し、タスマニア政府観光局がウェブサイトに掲載したところ、たちまち人気者になった。

抱っこ責任者募集のキャンペーンはこの反響を受けて実施。応募するには「最高ウォンバット抱っこ責任者の役職に自分が最も向いている理由」を25ワード以内で説明する必要がある。締め切りは16日で、これまでに3000を超す応募が寄せられている。

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