性犯罪のおとり捜査でテーマパーク従業員ら18人逮捕 米

2016.04.06 Wed posted at 15:17 JST

(CNN) 米フロリダ州の警察がこのほど実施したおとり捜査で、未成年者との性行為を目的に待ち合せ場所に現れた男18人が逮捕された。この中には有名テーマパークの従業員2人も含まれていた。

同州ポーク郡の保安官が5日に発表したところによると、捜査は「エイプリルフール作戦」と名付けられ、3月29日から4月4日にかけて行われた。容疑者らは未成年者やその保護者を装ったインターネット広告につられた結果、逮捕された。

このうち1人は同州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドの警備員(26)。キリスト教系の学校でボランティアのフットボール・コーチも務めていた。ネット上で14歳の少女を装った捜査官と性的な会話を交わし、コンドームを持って指定の場所に到着したところを逮捕された。

警察の発表によると、同容疑者には家庭内暴力の軽犯罪容疑で逮捕された前歴があった。

ディズニー・ワールドの報道担当者は同容疑者を当面、休職処分としたことを明らかにした。

このほか、シーワールド・オーランド内のパークでイルカ専用プールなどがあるディスカバリー・コーブの清掃作業員をしていた男(19)も逮捕された。前出の警備員と同様に捜査官を14歳の少女と思い込み、コンドームを買って指定場所に現れたという。

シーワールドの報道担当者がCNNに語ったところによると、同容疑者はすでに解雇された。

今回の捜査ではほかに医療技術者や自動車販売店の幹部、航空会社の顧客サービス担当責任者、元消防士らも逮捕された。

CNNが2014年に実施した独自調査では、子どもにかかわる性犯罪の疑いで06年以降に逮捕された容疑者のうち35人がディズニー・ワールド、2人がシーワールド、5人がユニバーサル・スタジオの従業員だったことが判明していた。

これらは性的な目的で未成年者に会おうとしたり、児童ポルノを所持したりしていた容疑で、ディズニー園内でのポルノ所持2件を除けば全てテーマパーク園外での行為とされ、来園者らに被害はなかった。

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