前足失った米海兵隊犬に勲章、数千人の命救う

ディキン勲章を授与されたジャーマンシェパード犬のルッカ

2016.04.06 Wed posted at 12:03 JST

(CNN) 米海兵隊と共にアフガニスタンに派遣され、爆弾の爆発に巻き込まれて前足を失ったジャーマンシェパード犬が5日、英国の愛護団体PDSAから軍隊犬にとって最高の栄誉とされるディキン勲章を授与された。米海兵隊の犬が同勲章を受章するのは初めて。

勲章を授与されたのは12歳のメスの「ルッカ」。PDSAの発表によると、米海兵隊と行動を共にして400回の作戦に成功し、6年の間に数千人の隊員の命を守った。

最後の任務に就いていた2012年3月23日、アフガニスタンのヘルマンド州を巡回中に、爆弾がルッカの足元で爆発した。

ルッカを連れていた海兵隊員のフアン・ロドリゲスさんはその時の様子について、「大きな爆発だったので、ルッカにとって最悪の事態を恐れた」と振り返る。

「駆け寄って見ると、ルッカは立ち上がろうともがいていた。抱き上げて近くの木陰に走り、けがをした足の止血措置をして医療班を呼んだ」とロドリゲスさん。「ルッカは数えきれないほど私の命を救ってくれた。だからルッカが私を必要とする時は付き添っていたいと思った」という。

ルッカは6年の間に数千人の隊員の命を守った

ルッカは一命をとりとめたが、左前足を失った。

引退後は海兵隊員のクリス・ウィリンガムさんの一家に引き取られ、カリフォルニア州で元気に暮らす。「豊かな引退生活を送れるよう、思い切り甘やかしている」という。

米海兵隊犬が勲章を受章する様子を見る

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