ベルギー連続テロ、自爆犯2人の身元を特定

自爆テロの標的となった首都ブリュッセルの空港

2016.03.23 Wed posted at 21:12 JST

(CNN) ベルギーの治安筋は23日、CNNに対し前日に首都ブリュッセルの空港で自爆したとみられる2人の男の身元を特定したと語った。

ベルギーの国営放送RTBFが伝えたところによれば、空港で自爆した2人はハリド・エルバクラウイ容疑者、ブラヒム・エルバクラウイ容疑者の兄弟。組織犯罪に絡んで、以前から警察に名を知られていた。

ハリド容疑者は、当局が先週捜索したブリュッセル市内のアパートの借り主だった。また両容疑者とも、昨年11月のパリ同時多発テロにかかわっていた疑いがある。

ベルギー当局者らは両容疑者が自爆したとの見方を示している。一方、初期捜査について説明を受けた米当局者は、空港で起きた2回の爆発のうち1回が自爆で、もう1回はスーツケースに爆弾が仕掛けられていた可能性があると述べた。

地下鉄駅での爆発については十分な情報が得られていない=Evan Lamos/ @EurActiv/Twitter

いずれにしても、2人の身元が特定されたことにより、捜査は大きく前進しそうだ。

監視カメラの映像にこの2人と一緒に映っていた3人目の男は逃走中とみられ、当局が行方を追っている。ベルギーの国営放送は23日、ブリュッセルのアンデルレヒト地区で1人の人物が逮捕されたと報じたがこの人物が3人目の男なのかどうかは現時点で明らかになっていない。

一方、22日に地下鉄駅で起きた爆発については今のところ、情報がほとんどない。ベルギー紙の記者はCNNに対し、地下鉄駅には空港のような監視設備がなく、画像が入手できないからだと語った。

米当局の高官2人はCNNとのインタビューで、ブリュッセルの爆発が先週拘束されたパリ同時多発テロの実行犯、サラ・アブデスラム容疑者と同じ仲間に関連しているとの見解を示した。ベルギーの治安筋も、ブリュッセルの実行犯がパリ同時テロと同じ組織に属していた可能性を指摘している。

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