ベルギー連続テロ 死傷者260人、ISISが犯行声明

爆発後、空港から避難する人々

2016.03.23 Wed posted at 09:49 JST

(CNN) ベルギーの首都ブリュッセルの空港や地下鉄で22日に相次いで爆発が起きた事件で、ベルギーの政府当局者によると、ブリュッセル国際空港で10人が死亡、100人が負傷したほか、地下鉄マルビーク駅で少なくとも20人が死亡、130人が負傷した。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を出している。

ISISは犯行声明で、ベルギーは「イスラム国に対する有志連合軍の作戦に参加している」と指摘。著名なISISの支援者によって拡散されたツイッターの投稿では「次に来る攻撃はさらにひどいものとなる」と述べられている。

22日の攻撃は、パリ同時多発テロの実行犯でブリュッセル郊外に潜伏していたサラ・アブデスラム容疑者を摘発したわずか数日後に起きた。

ベルギーの治安筋によると、現時点で実行犯として想定されているのは、去年11月にパリ同時多発テロを起こしたネットワークの出身者だという。ただ、捜査はまだ初期段階だとして慎重な姿勢も示した。

ベルギー国旗の色にライトアップされた王宮

ベルギーの公共放送RTBFによれば、22日の攻撃を受け、ベルギー当局は複数の強制捜査を行い、今回の攻撃との関係が指摘される人物の捜索に乗り出した。

警察特殊部隊がブリュッセル近郊のスカールベーク周辺で爆弾の捜索を行ったとの目撃証言もある。連邦検察は声明で、同地域で行った家宅捜索によりクギ爆弾や化学薬品、ISISの旗を発見したと述べた。

ベルギーは3日間の服喪を宣言した。ミシェル首相は「自由や民主主義、根本的な価値観の野蛮な敵となることを選んだ者に対し、われわれは依然、一丸となって団結している。われわれは自由を守ると決意している」と述べた。

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