シャラポワ、薬物違反で出場停止の暫定処分へ 女子テニス

テニスのシャラポワ選手が、禁止薬物に陽性反応を示していたことを明らかにした

2016.03.08 Tue posted at 11:00 JST

(CNN) 女子テニスのスター、マリア・シャラポワ選手(28)が、1月の全豪オープンで禁止薬物に陽性反応を示していたことが明らかになった。本人が7日、ロサンゼルスでの記者会見で語った。

シャラポワ選手によると、この薬物は「メルドニウム」。2006年から服用を続け、今年初めに世界反ドーピング機関(WADA)が禁止薬物に指定したことに気付かなかったという。

国際テニス連盟は会見の1時間後、同選手に12日以降、調査結果が断定されるまでの暫定措置として出場停止処分を科すことを明らかにした。初めての違反では通常、2年間の出場停止となることが多い。

問題の検査は1月26日、全豪オープンの準々決勝で米国のセリーナ・ウィリアムズ選手に敗れた試合の後に実施された。違反が本人に言い渡されたのは今月2日だったという。

7日の会見ではシャラポワ選手が引退の計画を発表するかどうかが注目されていたが、薬物違反という思わぬ展開になった。

調査結果が判明するまでの暫定措置として、出場停止処分が科される見通しに

シャラポワ選手は「数日前に全豪オープンでの検査が不合格だったという通知を受け取った。不合格は事実で、全面的に私の責任だ」と語った。

薬は10年前に不整脈とマグネシウムの欠乏を指摘された後、家族のかかりつけ医から別の名前で処方されていた。メルドニウムとも呼ばれていることは通知で初めて知ったという。

シャラポワ選手はまた「過去10年間、この薬はWADAの禁止薬物リストに載っていなかったため合法的に服用していた。1月1日に規則が変わったことを私は知らなかった」と強調した。

WADAは昨年9月の時点でこの薬をリストに加える方針を示していた。12月22日に届いたWADAからのメールには禁止薬物の一覧のリンクが記載されていたが、同選手は「クリックしなかった」という。

同選手は「とても大きな過ちを犯した。ファンの皆さんを失望させ、テニスの名誉を傷つけた」と反省の言葉を述べ、同時に「こんな形で競技人生を終わらせたくはない。再びプレーするチャンスが与えられることを心から願っている」と語った。

禁止薬物への指定に気付かず服用

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。