ワシントン(CNN) 米大統領選に向けた候補者指名争いは5日、カンザス、ルイジアナなど計5州で党員集会や予備選が実施され、CNNの予想によると、カンザス州の共和党党員集会ではクルーズ上院議員が勝利を確実にした。
ただし、共和党は実業家のトランプ氏、民主党はクリントン前国務長官がそれぞれリードをさらに広げる見通しだ。
この日は共和党候補者がカンザス、ルイジアナ、ケンタッキー、メーンの4州で代議員計155人、民主党候補者がカンザス、ルイジアナ、ネブラスカの3州で代議員計109人を争った。
クルーズ氏は遊説先のアイダホ州で「カンザスに祝福あれ」と勝利を宣言し、トランプ氏の指名獲得が有力視される現状について「首都ワシントンから恐怖の叫びが聞こえる」と述べた。
クルーズ氏は同日、全米の保守派が集まる「保守政治行動会議」(CPAC)での模擬投票で首位を獲得した。トランプ氏はカンザスでの選挙戦を優先し、直前になって会議への出席を取りやめた。
共和党ではトランプ氏が1日のスーパーチューズデーで大勝を収めた後、党重鎮らが強い反発を示していることや、3日のテレビ討論会が激しい非難合戦となったことがどう影響するかが注目される。
トランプ氏は現在、獲得代議員数で2位のクルーズ氏に約100人、3位のルビオ上院議員に約200人の差をつけている。