(CNN) フィリピン警察によると、同国の東海岸沖に漂流していたヨットの船内でミイラ化した遺体が見つかり、当局が身元の特定を急いでいる。
地元警察によると、ヨットは2月25日、ミンダナオ島の南スリガオ州沖で漁船に発見された。
ヨットには大量の魚が群がり、立ち往生しているように見えたが、窓からのぞきこんだ乗組員がミイラのような姿を目撃。ヨットは漁船よりはるかに大きかったが、1日がかりで同州バロボの港まで曳航(えいこう)したという。
当局によると、ヨットの文書から所有者がドイツ人のマンフレート・フリッツ・バヨラトさんであると判明したものの、ミイラが本人の遺体なのかどうかは確認されていないという。
当局が28日に行った検視の結果が出るまでには、1週間ほどかかる見通しだ。
ドイツの外務省は、在フィリピン大使館が遺体の身元確認のため、地元当局と連絡を取り合っていると述べた。
遺体のDNAはまだ採取されていない。地元警察は、遺族らが申し出てくれることを願っているという。