KKK元幹部が「支持」表明 トランプ氏の対応に非難集中

CNNのインタビューに答えるトランプ氏

2016.02.29 Mon posted at 12:05 JST

ワシントン(CNN) 米大統領選の共和党候補者指名を目指す実業家ドナルド・トランプ氏に、白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」の元最高幹部、デービッド・デューク氏が支持を表明したが、これを受けたトランプ氏の対応に非難が集中した。

デューク氏は25日、フェイスブック上で、トランプ氏は移民問題に強く、メディアの「うそ」を暴いて白人社会を発展に導く候補だなどと主張。同氏への支持を表明していた。

トランプ氏は28日、CNNのインタビュー番組で「デューク氏からの支持を断るか」と問われ、デューク氏という人物について「何も知らない」と答えた。

司会者はトランプ氏に、KKKと距離を置く考えがあるかという質問を3度繰り返した。同氏は「白人至上主義者のことは何も知らない」「どの団体のことを言っているのか分からない」と言うばかりで、はっきりとした態度を示さなかった。

共和党のライバル候補からはただちに、こうした発言を批判する声が相次いだ。

マルコ・ルビオ上院議員はバージニア州での集会で、トランプ氏はデューク氏のことを知っていたはずだと指摘し、「白人至上主義を否定できないような候補を指名するわけにはいかない」と訴えた。

テッド・クルーズ上院議員は「人種差別が間違っていることや、KKKが許しがたい団体であることに異論はないはずだ」とツイート。ジョン・ケーシック・オハイオ州知事もツイッターで「米国内に憎悪団体の居場所はない」と強調した。

また、民主党の候補者指名を目指すバーニー・サンダース上院議員は「米国初の黒人大統領の後を、KKKを容認する扇動者に継がせてはならない」とツイートした。

トランプ氏は26日の記者会見で同様の質問を受け、「デービッド・デュークが私に支持表明したって? よし分かった、断るということでいいか」と発言していた。

トランプ氏は結局、28日のインタビューの数時間後にツイッターへの投稿で、この時の発言通りにデューク氏の支持を「拒否する」と明言した。

KKK元幹部がトランプ氏に「支持表明」

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