イランのダブル選挙、穏健派が優勢 投票率は6割

テヘラン市内に貼り出されたポスター。中間発表では穏健派が優勢と見られている

2016.02.28 Sun posted at 12:28 JST

テヘラン(CNN) イランで26日に実施された国会、専門家会議選挙の中間結果で、ロハニ大統領の対外融和路線を支持する穏健派の優勢が目立っている。

選挙は同国の将来や欧米との関係を左右する可能性があり、結果が注目されてきた。

内務省が27日に発表したところによると、首都テヘランでは開票率約3分の1の時点で、改革派が国会議員選をリード。テヘラン以外の開票結果でも、穏健派の候補者が優位に立っている。

テヘランでは27日午後の時点で、専門家会議選の上位2位を穏健派のラフサンジャニ元大統領とロハニ大統領が占めているという。

選挙についての資料を配る女性

国営イラン通信(IRNA)によると、ラフサンジャニ氏は投票が締め切られた後、選挙結果が地域や世界におけるイランの地位向上につながることを願っていると述べた。そのうえで、不安定な世界情勢にもかかわらず選挙が「極めて冷静に整然と」実施されたことにより、他国に「民主主義の模範」を示すことができると強調した。

国営プレステレビによると、国会議員選は定数290に対し、女性500人を含む4800人余りが立候補。専門家会議選は定数88に対して159人が立候補した。

ファズリ内相が27日に発表したところによれば、投票した有権者は約3300万人、投票率は60%弱だった。

欧米との核合意が成立してから、同国で選挙が実施されたのは初めて。ロハニ大統領は「経済的、政治的尊厳への第一歩が核合意だった。次の一歩はこの選挙だ」と訴えてきた。1979年のイラン革命以降、大統領選以外で最も重要な選挙と位置付ける見方もある。

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