ワシントン(CNN) オバマ米大統領とミシェル夫人はこのほど、ホワイトハウスに招かれた106歳の黒人女性と対面した。女性はうれしさのあまり踊り出し、夫妻の笑顔を誘った。
バージニア・マクロ―リンさん(106)は18日、今月が黒人歴史月間に当たる記念としてホワイトハウスを訪れた。
両腕を広げて大きな声でオバマ氏にあいさつし、つえを振り回したり踊ったりと大はしゃぎ。その様子が22日にインターネット上で公開され、人気を集めている。
「光栄だわ」と繰り返すマクロ―リンさんに、オバマ氏が「ミシェルとお会いになりますか」と尋ねた。マクロ―リンさんが「もちろん」とばかりに駆け出すと、同氏は「あわてないで」と声をかけた。
ミシェル夫人はマクロ―リンさんの年齢を聞いて驚き、「将来はあなたのようになりたいわ」とつぶやく。マクロ―リンさんは「なれるわよ」と答えた。
マクロ―リンさんは2014年から、オバマ氏に会いたいとネット上で表明してきた。動画共有サイト「ユーチューブ」には「私の生きている間に黒人が大統領になる日が来るとは思わなかった」と話す自身のビデオを投稿。ホワイトハウスのホームページへ、面会を求める嘆願書も送った。
念願かなって対面を果たしたマクロ―リンさんは、オバマ氏と手を取り合って踊り、「ホワイトハウスの中に入れるなんて思っていなかった」「本当に幸せ」と言いながら記念写真に納まった。
マクロ―リンさんは1909年にサウスカロライナ州で生まれ、41年に引っ越してからずっと首都ワシントンで暮らしてきた。米国の大統領は、この間に18人も入れ替わった。
オバマ氏をめぐる動画としては、先週もう1本、少女の泣き顔が話題を呼んだ。
ある女性がフェイスブックに投稿した孫娘のビデオだ。オバマ氏の退陣が近付いていると聞いて泣き出したという。
女性は「新しい大統領を国民が選ぶのよ」と説明したが、少女は「まだ新しい人なんかいらない」と言い張った。
ホワイトハウスは19日、オバマ氏からの返事として「涙をふいてとお伝えください」とツイートした。
大統領に会えた喜びを全身で表現