無差別銃撃で6人死亡、容疑者は犯行の合間に配車業務 米

無差別の銃撃で6人が死亡した

2016.02.22 Mon posted at 09:58 JST

ミシガン州カラマズー(CNN) 米ミシガン州西部のカラマズーで20日夜、男が車で移動しながら市民を次々に銃撃し、6人が死亡、2人が負傷した。捜査筋がCNNに語ったところによると、容疑者の男は配車サービス「ウーバー」に登録した運転手で、犯行の合間にも複数の客を乗せていたとみられる。

ウーバーの幹部はCNNの取材に対し、ジェーソン・ブライアン・ダルトン容疑者(45)が同社の運転手で、身元調査も通っていたことを確認。すでに警察に連絡して捜査に協力していると述べた。

ミシガン州警察によると、最初の銃撃が報告されたのは午後5時42分。アパート敷地の駐車場で、3人の子どもを連れた母親が何度も撃たれて重傷を負った。命に別条はないとみられる。

それから約4時間後には、自動車販売店にいた男性客(53)と息子(17)が撃たれて死亡した。数分後の午後10時24分、容疑者はレストランの駐車場に車を止めて、小型車とミニバンを銃撃。60~70代の女性4人が死亡した。小型車の助手席に乗っていた14歳の少女は、奇跡的に一命をとりとめたが重体とされる。

男は車で移動しながら発砲を繰り返したという

ダルトン容疑者はこの後も乗客を探しながら走行していたとみられるが、21日午前0時40分ごろに身柄を確保された。警察は同容疑者の半自動式けん銃を押収した。

地元検察は21日の会見で「逮捕時の容疑者は落ち着いた態度だったが、警察に発見されなければさらに死者が出ていたことは間違いない」と述べた。検察は同容疑者による単独犯で、テロとは無関係との見方を示した。

当局によると、容疑者に犯罪歴はなく、犯行の動機は不明。被害者らと面識はなかったという。

カラマズー市内にある容疑者宅の近隣住民によると、同容疑者と妻、子ども2人の一家4人は「ごく普通の米国人家庭」に見えた。

同容疑者はおとなしくて人当たりの良いタイプだったが、銃に関心を持っていたという。当局によると、容疑者宅からはほかにも複数の武器が押収されたが、これらが犯罪に使われたかどうかは明らかでない。

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