アラブ首長国連邦、初の「幸福大臣」誕生

UAEに初の「幸福大臣」が誕生した

2016.02.16 Tue posted at 10:41 JST

(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)にこのほど誕生した新内閣で、初の「幸福大臣」が任命された。

初の幸福担当相に就任したのはオフド・ロウミ氏。新内閣は閣僚29人のうち、女性がロウミ氏を含めて8人を占める。ムハンマド首相によれば、幸福担当相は社会的利益や満足度を高める政策を推進する役割を担う。

ほかにも寛容担当相や若者担当相のポストが新設され、若者担当相にはシャムマ・マズロイ氏(22)が起用された。新内閣では「未来、若者、幸福、教育の発展、気候変動対策」に力を入れるとムハンマド首相は表明している。

国連がまとめた世界の幸福度ランキングによると、UAEの幸福度は世界で20番目に高い。

しかし国の未来に明るい展望を抱く人ばかりではなく、瞑想(めいそう)講座を運営している女性によると、経済の発展に伴って心の平穏を求める人が増え、同講座の受講者はここ数年で6倍に増えたという。

幸福担当大臣は他国でも任命された事例がある。ベネズエラは2013年に「最高社会幸福省」を新設。それでも国民の幸福度は高まらなかった様子で、13年に20位だった同国の幸福度は、15年には23位に後退している。

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