台湾の地震、死者18人に 153人が安否不明

地震による建物倒壊などで多くの死者が出ている

2016.02.07 Sun posted at 13:26 JST

(CNN) 台湾の中央通信(CNA)によると、台湾南部で6日未明に発生した地震による死者は同日夜の時点で少なくとも18人、負傷者は500人超に上った。

台南市では倒壊した16階建てマンションなどから200人以上が救出された。死者のうち12人はこのマンションの住民だという。

CNAは地元消防当局の話として、子ども数十人を含む少なくとも153人と連絡が取れなくなっていると伝えた。この地域では寒波の接近も予想され、建物の中に取り残された住民らの安否が懸念される。

災害対策当局者によると、台南市内では60人以上が病院に収容された。マンションのほかに7棟の建物が損壊したとされる。

台南市内の3階建てアパートにいたという男性は中国中央テレビ(CCTV)に、激しい揺れで部屋が45度も傾き、室内の物が床一面に散乱したと語った。男性は階段が使えないため、2階の窓から脱出したという。

倒壊した建物では捜索活動が行われている

現場の空撮映像には、アコーディオンのような姿で倒れたマンションが映っている。

CNN系列局は、がれきの中から住民らが救助される様子を伝えた。

マンションから助け出された女性は、「家族でベビーベッドとクローゼットのドアでできたすき間に閉じ込められ、がれきの下敷きにならずに助かった」と話した。女性は脚を負傷し、病院で治療を受けている。

CNAによると、マンションの倒壊については台湾の内務省などが詳しく調べる構え。台南市長も市民らの懸念を受け、調査を指示すると表明した。

台湾では6日に春節(旧正月)の連休が始まったばかり。消防当局は、同日午前の時点で90万世帯が停電し、40万世帯で水道が止まったと報告している。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。