クリントン氏、すでに敗北宣言? 2戦目のNH州予備選

クリントン氏(右)は、ニューハンプシャー州での予備選が厳しい戦いになるとの見方を示す

2016.02.04 Thu posted at 12:27 JST

米ニューハンプシャー州デリー(CNN) 民主党の大統領候補指名レースを戦うヒラリー・クリントン前国務長官は3日、第2戦となるニューハンプシャー州予備選で厳しい戦いを強いられていることを認めた。

クリントン氏は支持者を前に「多くの政治評論家に言わせれば、私はニューハンプシャーでの戦いを回避すべきだった。要するにここはライバルのおひざ元で、負けは決まっているというわけだ」と語った。

ライバルのバーニー・サンダース上院議員は、ニューハンプシャー州の隣のバーモント州選出。クリントン氏にとってニューハンプシャー州は8年前の大統領候補指名レースで初めて勝利を手にした地だが、今回はサンダース氏に地の利があることに繰り返し言及し、期待の沈静化に努めている。

一方、サンダース陣営は地元ゆえに有利だという見方を一蹴している。

サンダース陣営は有利との見方を一蹴

ニューハンプシャー州におけるサンダース陣営の責任者は声明で「ニューハンプシャーの人々は自分たちのために戦ってくれると思われる候補に票を投じるだろう。それ以外の可能性に繰り返し触れるのはこの州の有権者への侮辱だ」と述べた。

クリントン氏がサンダーズ氏の勝利を既定路線と訴えるのは計算ずくだ。予想よりましな結果が得られれば「ほぼ勝ったも同然」と言えるし、大敗したところでその後の選挙戦への影響は限定的で済む。

またニューハンプシャー州には無党派層が多い。共和党のジェブ・ブッシュ氏らが同州で積極的に遊説を行い、不動産王ドナルド・トランプ氏への反感が高まる一方で、サンダース議員がクリントン氏を大きくリードしていると考えられた場合、無党派層の支持者の一部が共和党の予備選に回る可能性もあるとサンダース陣営の幹部は警戒している。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。