ニューヨーク（ＣＮＮＭｏｎｅｙ） 米検索大手グーグルの持ち株会社アルファベットの株価が１日午後の米株式市場で急騰し、時価総額が一時的にアップルを上回った。
アルファベット株はこの日半ばの取引で２％上昇して時価総額は約５３３４億ドル（約６４兆４３００億円）に到達。一方、アップル株は１％以上下げて時価総額が５３２７億ドル（約６４兆３４００億円）に下落した。
その後の取引でアルファベット株は下げ、終値ではアップルの時価総額が５３４６億ドル、アルファベットは５３００億ドルだった。
この日の取引終了後に発表されたアルファベットの昨年１０～１２月期決算は、売り上げ、利益ともウォール街の予想を大きく上回り、時間外取引で同社株は８％急騰。このままいけば２日の株式市場では最高値を更新し、時価総額は５７００億ドルを超す見通しだ。
今回の決算で同社は、ネストやグーグル・ファイバーなど「その他」事業の業績を初めて発表。損益は赤字だった。
アップルの記録した史上最高の時価総額７７５０億ドルに近付くには時間がかかる？
しかし依然として売り上げと利益の大部分を占めるグーグルの検索事業やアンドロイド、ユーチューブなどの事業が極めて好調だったことが、株価を押し上げる要因となった。
今年に入って株価が乱高下する中でも、アルファベットの下げ幅は１％にとどまり、最高値まであと約３．５％に迫る。
一方のアップルは今年に入って１０％下げ、史上最高値からは３０％下落した。
勢いに乗るアルファベットの時価総額は、いずれ米国企業として初の１兆ドルに届く可能性もある。ただしアップルが昨年２月につけた最高値約７７５０億ドルに近付くだけでもまだ時間がかかりそうだ。