(CNN) 米フロリダ州で、バスケットボールに興じる子どもたちの声がうるさいという苦情を受けて出動した警官が、ゲームをやめさせる代わりに自分も加わって一緒にプレーする出来事があった。警官は後日、再試合の約束を守って元有名選手を連れて現れ、子どもたちを大喜びさせた。
フロリダ警察ゲインズビル署に所属する警官のボビー・ホワイトさんは、苦情の通報で現場に出動した。ところが道路でバスケをしていた子どもたちを叱ったりゲームを中断させたりはせず、一緒になってシュートに挑み始めた。
警察署はパトカーのカメラでこの場面を映した動画をフェイスブックに投稿。「子どもは子どものままでいい。私たちは犯罪者を取り締まる。#バスケは犯罪ではない」という一文を添えた。
ホワイトさんは帰り際、「また再試合をしに戻ってくるから」と子どもたちに約束していた。その言葉通りに翌日戻ってきたホワイトさん。今度は同僚の警官チームも一緒だった。
「応援を連れて来るって言っただろ? 用意はいいか?」と声をかけるホワイトさん。車から現れたのは、全米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手、シャックことシャキール・オニールさんだった。
オニールさんは警察署が公開した動画を見て興味を持ち、再試合への参加を申し出たという。歓声を上げる子どもたちをハグしたりグータッチをかわし、一緒にプレーしたオニールさんは、夢をかなえてほしいと子どもたちに声をかけた。
「シャックが自分たちの所にやって来てバスケをした日のことを、子どもたちは決して忘れないだろう」と警察署は記している。
子どもたちにとって忘れられない思い出に