米東海岸で猛吹雪 死者14人、20万世帯が停電

米東海岸が大雪に見舞われた

2016.01.24 Sun posted at 10:50 JST

(CNN) 米東海岸を襲っている大規模な嵐で、一部の地域では当初の予想を上回る大雪が懸念されている。積雪量はニューヨーク州南部で最大約80センチ、メリーランド、ウェストバージニアの各州では最大約120センチに達する恐れがある。大雪に見舞われたノースカロライナ州やニューヨーク州で合わせて14人の死者が出ている。

首都ワシントンでは22日午後に振り始めた雪が急速に激しくなり、23日午前10時までに30センチ余りの降雪を記録。バウザー市長は、さらに25センチ前後の記録的な大雪が予想されると述べた。

ワシントンとメリーランド州ボルティモアでも、公共交通機関が週末いっぱい停止する見通しだ。

空港はほとんどが事実上閉鎖され、23日から24日にかけて6680便以上が欠航となった。

23日午後までの降雪量はメリーランド州ハンコックで約90センチ、バージニア州ダレスで約60センチに達している。

東海岸の11州と首都ワシントンで非常事態宣言が発令された。出動している州兵の数はニューヨーク、ニュージャージ両州で新たに加わった700人を加え、計3000人に達した。

アトランティックシティー周辺では冠水の被害も出ている

ニューカロライナ州で6人が死亡したほかバージニア、ケンタッキー両州で各1人の死者が報告されている。バージニア州警察は22日深夜の時点で、989件の交通事故が発生し、故障で動けなくなった車は793台に達すると発表した。

各地の幹線道路では22日から23日にかけ、雪による大渋滞が発生。ケンタッキー州中部の主要道路では22日午後から23日午前にかけての19時間にわたり、56キロに及ぶ列ができた。ペンシルベニア州の有料高速道路では500台の車が11.5キロにわたって立ち往生した。ウェストバージニア州のチャールストン北郊では、動けなくなったトレーラーを先頭に18キロの列ができた。

停電の影響はノースカロライナ、サウスカロライナ両州の計14万世帯をはじめ計13州、20万世帯に及んでいる。電力会社によると、強風や送電線への着氷により、停電がさらに広がる恐れもある。

雪に加えて強風にも警戒が必要とされ、バージニア州ノーフォークでは最大風速が25メートル近くに及ぶ恐れがある。

ニュージャージー州のアトランティックシティー周辺では異常な高潮と強風で海水が沿岸部に押し寄せ、市街地が冠水する被害が出ている。

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