「死の危険も」、暴風雪に厳重警戒呼びかける ワシントン

首都ワシントンでは22日から雪が降り始めた

2016.01.23 Sat posted at 10:29 JST

(CNN) 週末にかけて記録的な降雪が予想される米首都ワシントンでは、人々が屋内に待機し、「生死を争う事態になる可能性がある」とされる嵐に備えている。

ワシントンでは22日午後から雪が降り出し、すぐに勢いが増した。ミュリエル・バウザー市長によれば、23日夜にかけての積雪は約80センチに及ぶ可能性もある。市長は住民に対し、生死を分ける危険のある悪天候だと認識するように促し、屋内に待機して車を運転しないよう勧告した。

今回の嵐は南部や中部大西洋岸を襲った後、北上しワシントンを直撃した。進路には8500万人以上が住んでおり、うち3000万人に暴風雪警報が出ている。米南東部では12万7000世帯が停電した。

東海岸の航空便は停止しており、約7000便がキャンセルされた。航空機を追跡するウェブサイトによれば、22日には3032便が欠航となったほか、23日にも3714便の欠航が決まっている。

各地の自治体が再三、一般道、高速道ともに車の運転を控えるように呼びかけている。

暴風雪が人口密集地域を襲う=NOAA

メリーランド州ボルティモアでは約45~53センチの積雪を記録する恐れがあるとして、ステファニー・ローリングブレーク市長は、自動車での移動は危険な状況だと述べた。ワシントンと同様、交通機関は週末の運転を見合わせている。

ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は、23日の午前8時から深夜にかけて、非常事態を宣言。自動車の運転を控えるよう住民に呼びかけた。現時点で公共交通機関の運転を見合わせる予定はない。

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、嵐が予想される州南部にトラックや除雪機などを移し、住民にも備えを固めるように呼びかけた。

米国立気象局は22日朝、暴風警報の範囲をフィラデルフィアやニューヨークにまで拡大した。

悪天候に厳重警戒、停電や車の事故も 米

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