サンダース氏、序盤州でクリントン氏を圧倒 民主党指名争い

序盤戦の舞台となる東部ニューハンプシャー州で支持率を伸ばすサンダース氏

2016.01.20 Wed posted at 12:46 JST

(CNN) 米大統領選で民主党の候補指名を目指すバーニー・サンダース上院議員が、序盤戦の舞台となる東部ニューハンプシャー州で支持率を伸ばし、同党の最有力候補とされてきたヒラリー・クリントン前国務長官を大きく引き離していることが、最新の世論調査で明らかになった。

調査はニューハンプシャー州で今月13~18日、CNNと地元WMURテレビが成人927人を対象に実施した。このうち民主党予備選での投票を予定していると答えた人は420人。同州では来月上旬、他州に先駆けて民主、共和両党の予備選が実施される。

調査結果によると、サンダース氏の支持率は60%と、クリントン氏の33%を大幅に上回っている。CNNとWMURが昨年11月末から12月初めにかけて実施した前回調査での支持率は、サンダース氏が50%、クリントン氏が40%だった。

民主党予備選の投票予定者のうち、意中の候補がすでに決まっていると答えた人は、前回の36%から52%に増加。このグループの中ではサンダース氏の支持率が64%、クリントン氏が35%だった。

サンダース氏の支持層には若者や民主党員としての登録を済ませていない人が多く、必ずしも全員が実際に投票するとは限らない。ただ未登録者の中で民主党予備選の投票に行くと答えた人の割合は、前回の38%から48%に増えた。

序盤州での支持率争いでサンダース氏に後れを取るクリントン氏

未登録者のグループでは70%がサンダースを支持すると答え、クリントン氏の25%に大きく差をつけた。一方、登録者グループではサンダース氏の支持率が50%、クリントン氏が41%と、差が小さくなっている。

有権者らが注目する分野としては、国家安全保障の比重が低下しているようだ。前回の調査はパリ同時多発テロ事件の直後、さらにカリフォルニア州で銃乱射事件が発生する中で実施され、外交と安全保障を最優先課題と考える人が23%を占めていた。今回はこの回答が13%まで減少する一方、経済と雇用をトップに挙げる声が18%から26%に増えた。

経済問題にうまく対応できる候補を問う質問には、サンダース氏と答えた人が57%と、クリントン氏の33%を上回った。昨年夏、サンダース陣営が勢いを増す直前に行われた調査では、クリントン氏と答えた人が37%を占め、サンダース氏は28%にとどまっていた。

サンダース氏に好感を持っている人は91%と、前回の83%からさらに増加。大統領にふさわしい資質を持つ候補としてサンダース氏を挙げた人も60%近くに上ったが、クリントン氏と答えた人は33%だった。

クリントン氏に好感を持つ人は65%。最も不正直な候補を問う質問でクリントン氏と答えた人は55%と、前回の46%からさらに増加している。

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