オバマ大統領、銃規制強化を改めて表明 小学校銃乱射から3年

オバマ米大統領

2015.12.15 Tue posted at 09:55 JST

ワシントン(CNN) 米コネティカット州ニュータウンの小学校で児童ら26人が死亡した銃乱射事件から14日で丸3年。オバマ米大統領は同日、フェイスブックへの投稿で、銃規制強化への取り組みを「あきらめない」と改めて表明した。

オバマ大統領は、連邦議会が事件の再発防止へ向けた行動を全く起こしていないことを、犠牲者の遺族らに「どう説明したらいいだろう」と問い掛けた。

大統領は同事件の直後、銃の購入者に対する身元調査の徹底を主張したものの、実現には至らなかった。「銃ロビーとその周辺が改革案を自由への侵害に仕立て上げた」と、大統領は非難する。

一方で、事件後も銃によって何万人もの米国人が命を失ってきたと指摘。「そのたびに、身元調査のような規制改革が実現していても悲劇を防ぐことはできなかったかもしれない、だから何もすべきではないという議論が繰り返されてきた」「全ての人の心の傷をいやすことや、全ての暴力を阻止することができないのは分かっている。だがひとつでも阻止しようとしてみたらどうだろう。たった1人の米国人を、あるいはスタジアムいっぱいの米国人たちを今後銃から守るために、議会がどんなことでもいい、何か行動を起こしてはどうだろう」と訴えた。

オバマ大統領は銃規制を「あきらめる気はない」と語った

今年10月にオレゴン州の大学で起きた銃乱射事件を受け、オバマ大統領は銃規制の強化を改めて表明。大統領令という手段を使って議会の同意なしでも改善できる部分を挙げるよう、スタッフに指示を出している。

大統領がこの日、銃規制に関して新たな案を発表するとの観測もあったが、法律上の問題への対応が難航しているようだ。

大統領は投稿の中で「あきらめる気はない。我々はもっとうまくやれると信じているからだ。現時点で議会の協力は得られないかもしれないが、それ以外の者たちで力を尽くすだけだ」と強調している。

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