米大学学長、学生に銃の携帯を呼びかけ

リバティー大学の学長が学生に銃携帯を促すスピーチをした

2015.12.08 Tue posted at 11:36 JST

(CNN) 米国内で相次ぐ銃乱射事件に対して銃規制強化を訴える声も高まる中で、米バージニア州のリバティ大学のジェリー・ファルウェル学長が学生に対し、銃を携帯するよう促した。

カリフォルニア州サンバーナディノでは2日、男女の2人組が銃を乱射して14人を殺害する事件が発生。ファルウェル学長は4日の学生集会で数千人の学生を前に、「もっと多くの善良な人たちが銃を隠し持つことを許可されれば、あのようなイスラム教徒による侵入や殺害は阻止できると常々考えていた」と語って盛大な拍手を浴びた。

この発言についてファルウェル氏はCNNの取材に対し、全イスラム教徒に対する発言ではなく、襲撃の実行犯についての発言だったと釈明している。

ファルウェル氏は銃規制強化に反対する姿勢も鮮明にした。集会では「米国の大統領が、こうした状況への対応として銃規制強化を口にしたことにあぜんとした」と述べ、「実は今もポケットに(銃が)入っている」と笑みを浮かべた。

学長の演説に喝采を送る学生ら

サンバーナディノの事件現場にいた人たちが、もし同じように銃を持っていれば状況は違っていたはずだと同氏は主張。学生たちに銃携帯の許可を取るよう促し、銃の使い方を学ぶ無料講座も開講すると発表した。さらに2日の事件の容疑者のような人物が同大に侵入した場合を想定して、「もし彼らがここに現れることがあれば、教えてやろう」と呼びかけた。

ただし同大のあるバージニア州で銃を隠し持つことが認められるのは21歳以上。許可を取得したとしても、ファルウェル学長は寮に持ち込むことだけは認めない方針。

リバティ大学の学生数は1万4500人、インターネット講座は9万5000人が受講している。

米大学学長、学生に銃の携帯を呼びかけ

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。