(CNN) パリで同時多発テロが起こり、各国が対応を迫られるなか、2005年にロンドン同時多発テロが発生した英国では、事件に巻き込まれた際にどのようにすればいいのか、具体的な行動をガイドラインとしてまとめてネット上で公表している。
以下に、内容の一部を紹介する。
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大急ぎで逃げる
・もし可能なら、逃げ出す
・最も安全な選択肢を考える
・安全なルートがあるか? あれば走る、なければ隠れる
・さらなる危険に身をさらすことなく、そこまでたどりつけるか
・他の人にも一緒に逃げるよう強く言って聞かせる
・持ち物は置いていく
隠れる
・もし逃げられなければ、隠れる
・襲撃者が見えているということは、逆に彼らから見つけられる可能性もある
・頑丈なレンガ造りの壁やしっかりと補強された壁など銃撃を避ける遮蔽(しゃへい)物を見つける
・出口を確認する
・捕まらないようにする
・静かにする。携帯電話の音を切る
・鍵をかけ、立てこもる
・ドアから離れる
伝える
・警察に電話する:警察に何を伝えればいいのか?
・場所:容疑者はどこにいるのか?
・移動経路:容疑者を最後に見たのはどこか?
・描写:襲撃者の人数、特徴、衣服、武器を説明すること
・さらなる情報提供:被害者、けがの種類、建物の情報、入り口、出口、人質の有無
・そして、もし安全に行えるなら、他の人々が建物の中に入ってこないようにする
警察が到着しても、銃を突きつけられ、手荒く扱われ、質問され、襲撃者ではないとの区別がつかない場合もある。そうした場合は、落ち着いて両手を見えるようにし続け、脅威とみなされるような突然の動きを避け、当局者の指示に従うこと。