ワシントン(CNN) 2016年米大統領選の共和党候補指名レースは、最新の世論調査2件で不動産王ドナルド・トランプ氏が勢いを盛り返して、2位の元医師ベン・カーソン氏を約10ポイント引き離して支持率トップに立っていることが分かった。
ワシントン・ポスト紙とABCニュースによる調査では、トランプ氏の支持率が32%と、カーソン氏の22%を大きく上回った。
3位にはルビオ上院議員が11%で続き、4位のクルーズ上院議員は8%、5位のブッシュ元フロリダ州知事が6%、6位のフィオリーナ元ヒューレット・パッカード最高経営責任者(CEO)が4%だった。
同調査は16~19日、全米の成人1004人を対象に実施された。
大統領候補を選ぶうえで個人的に最も重要だと思う資質を問う質問には、「米国の政治に変化をもたらす人物であること」と答えた人が最も多く、52%に達した。
続いて、偽りのない誠実な人物がいいとの答えが28%、経験が最も重要との答えが11%を占めた。
変化をもたらす人物としてトランプ氏の名前を挙げた人は全体の47%に上り、カーソン氏を挙げた人は22%だった。一方、最も誠実な人物としては34%がカーソン氏、23%がトランプ氏と答えた。経験が一番豊かな候補者はブッシュ氏とみる人が最も多くて33%、トランプ氏と答えた人は21%だった。
トランプ氏は、フォックスニュースの世論調査でも28%の支持率を獲得してトップ。2位のカーソン氏は18%にとどまった。3位にはルビオ氏とクルーズ氏が14%で並び、ブッシュ氏は5%だった。同調査は全米から無作為に抽出した有権者1016人を対象に実施された。
共和党候補者による次回の討論会は12月15日に開催される。主催のCNNは参加する候補者の条件として、全米平均で支持率3.5%などの最低ラインを設定している。