パリ同時テロで新たな逮捕者 ベルギーで1人、トルコで3人

ブリュッセルでは警戒レベルが最高水準に引き上げられた

2015.11.22 Sun posted at 10:01 JST

パリ(CNN) パリ同時多発テロに関連し、20日にベルギーで1人、トルコで3人が新たに逮捕されたことが分かった。

ベルギーの連邦検察当局によると、警察は首都ブリュッセル近郊のモレンビーク地区で容疑者1人を逮捕し、民家1軒を捜索した。複数の武器が見つかったが爆発物は出てこなかったという。容疑者についての詳しい情報は公表されていない。

同地区は以前からテロとのかかわりが強く、同時テロに関与した疑いで手配されているベルギー生まれのフランス人、サラ・アブデスラム容疑者と、事件で死亡した実行犯の1人とされる兄、イブラヒム容疑者はここを本拠としていた。

ブリュッセルでは20日夜からテロ警戒レベルが最高水準に引き上げられた。ベルギーのミシェル首相は21日の記者会見で、「武器や爆発物を持った複数の人物が数カ所を同時に攻撃する恐れ」があると語った。

パリ同時テロに関連し、ベルギーで逮捕者が出た

首相によれば、同市の地下鉄は少なくとも22日午後まで運行を停止する。市内のバーなどは午後10時の時点でほとんど店を閉めた。街は普段に比べて人影が少なく、路上や駅前では迷彩服を着て武装した保安要員が警戒に当たった。

一方トルコでは、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」とのかかわりが疑われるベルギー人1人とシリア人2人が逮捕された。

トルコ当局者が21日、匿名でCNNに語ったところによると、モロッコ系ベルギー人の男(26)は同時テロの実行犯らと連絡を取っていたとみられる。事件翌日にアムステルダム経由でトルコ入りし、南西部アンタルヤ市内のホテルで逮捕された。同当局者は「ベルギー当局から事前に連絡があれば空港で逮捕することができた」と述べ、関係各国による情報共有を改めて呼び掛けた。

シリア人の2人組は29歳と23歳。トルコでベルギー人の男を出迎え、シリアへ連れていく予定だったとみられる。

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