クリントン氏、序盤2州でサンダース氏をリード 米大統領選

クリントン氏は有権者の支持を取り戻しつつあるようだ

2015.11.06 Fri posted at 11:50 JST

(CNN) 2016年の米大統領選で民主党からの指名を目指しているヒラリー・クリントン前国務長官の支持率が、序盤に投票が行われるニューハンプシャーとサウスカロライナの2州でバーニー・サンダース上院議員を上回っていることが6日までに分かった。

モンマス大学がこのほど発表した調査結果によれば、クリントン氏の支持率がサンダース氏を48%対45%で上回った。9月の調査では、サンダース氏が43%の支持率でクリントン氏(36%)を上回っていた。ただ、9月の調査時にはジョー・バイデン副大統領やリンカーン・チェイフィー前ロードアイランド州知事、ジム・ウェッブ元上院議員はまだ選挙戦からの撤退を表明していなかった。

モンマス大学の世論調査部門の責任者、パトリック・マリー氏は、女性や高齢者、民主党員として登録している有権者など民主党の支持基盤の一部がサンダース氏からクリントン氏へと戻ってきたとの見方を示す。

クリントン氏は、先月行われたリビア・ベンガジの米領事館襲撃事件に関する公聴会を乗り切ったほか、民主党候補者による討論会でも銃規制をめぐるやり取りでサンダース氏が女性差別的な発言をしたと批判していた。マリー氏によれば、こうしたことが民主党有権者の支持がクリントン氏へ傾くことにつながったという。

サウスカロライナ州でクリントン氏に大きくリードされているサンダース氏

一方、ウィンスロップ大学の調査によれば、サウスカロライナ州ではクリントン氏の支持率は71%とサンダース氏の15%を大きく上回った。両氏とともに民主党からの指名を目指しているマーティン・オマリー前メリーランド州知事の支持率は2%だった。

クリントン氏は特にアフリカ系(黒人)のなかで支持率が高く、投票に行く可能性の高い有権者の80%から支持を集めた。

ウィンスロップ大学の調査部門の責任者、スコット・ハフモン氏によれば、アフリカ系の有権者はサウスカロライナ州で行われる民主党予備選の50%以上を占め、アイオワ州やニューハンプシャー州よりも割合が高いという。

モンマス大学の調査は10月29日から11月1日に民主党の予備選で投票する可能性の高い403人を対象に行われた。誤差の範囲はプラスマイナス4.9%。ウィンスロップ大学の調査は10月24日から11月1日に、投票する可能性の高い832人を対象に行われた。誤差の範囲はプラスマイナス3.4%。

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