米共和党指名争い、カーソン氏がトランプ氏抜き首位に

共和党候補の支持率争いで、カーソン氏(右)がトランプ氏からトップの座を奪った

2015.10.28 Wed posted at 18:05 JST

ワシントン(CNN) 2016年米大統領選の共和党候補指名レースは、最新の世論調査で不動産王ドナルド・トランプ氏が数カ月ぶりに首位を逃した。元医師のベン・カーソン氏が支持率26%と、トランプ氏の22%を上回った。

調査はCBSニュースと米紙ニューヨーク・タイムズが共同で実施した。対象となったのは共和党の予備選に参加を予定する有権者575人で、統計上の誤差はプラスマイナス6%。

両氏の支持率の差は誤差範囲内にとどまったものの、今年の夏にトランプ氏がトップへ躍り出て以来、全米の調査で首位から転落したのは今回が初めてだ。

CBSとニューヨーク・タイムズが1カ月余り前に実施した前回の調査では、トランプ氏が27%、カーソン氏が23%の支持を獲得していた。この数字がちょうど逆転した形だ。

カーソン氏の支持率は女性や福音派プロテスタントの間でトランプ氏を上回り、男性有権者では両氏が同率。トランプ氏は共和党穏健派と、大学を出ていない層でカーソン氏より優勢だった。

回答者の7割は、現時点で特定の候補への支持を固めていないとしている

両氏は9月初め以降、3位以下を大きく引き離して接戦を展開してきた。今回の調査でもほかに2けたの支持率を確保した候補者はいない。

3位はマルコ・ルビオ上院議員(8%)、4位にはジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事と元ヒューレット・パッカード最高経営責任者(CEO)のカーリー・フィオリーナ氏(各7%)が並び、マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事とランド・ポール上院議員、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事は各4%にとどまった。

ただ今回の回答者のうち、70%は現時点で特定の候補への支持を固めてはいないと答えている。トランプ氏の支持者は比較的、気持ちが固まっていると答えた率が高かったものの、指名レースの行方はまだ不透明だ。

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