カブール(CNN) アフガニスタン北東部で26日、マグニチュード(M)7.5の地震が発生した。同国や隣国パキスタンで少なくとも229人が死亡し、建物が倒壊するなどの被害が出ている。
米地質調査所(USGS)によると、震源は首都カブールから北北東へ約254キロ離れたジャルム近郊。震源の深さは約212.5キロとされる。
アフガン北部の町タルカンでは、学校から避難しようとした女子生徒たちが階段で折り重なって倒れ、地元警察報道官によると10~15歳の12人が死亡した。
同国当局によると、北東部で少なくとも74人が死亡。さらにパキスタンで少なくとも154人、インド北部のジャム・カシミール州で1人の死者が報告されている。
一帯は山が連なり、道路や通信手段も整備されていないため、被害状況の把握は難航している。死傷者はさらに増える恐れがある。
アフガンの民放トロテレビは、建物が倒壊した現場の映像を伝えた。災害対策担当相によると、深刻な被害を受けた家屋は約4000棟に上った。
パキスタン北部では最近の豪雨で地盤が緩んでいるため、地震を引き金とした土砂崩れの発生が懸念されている。
インドの首都ニューデリーでも揺れを感じ、モディ首相はツイッターで被災地への支援を表明した。
揺れはキルギスの首都ビジュケクでも観測されたが、被害の報告はなかった。
2005年にはカシミール地方でM7.6の地震があり、7万人以上が死亡した。今回の地震はこれに比べて震源が深かった。
アフガンでM7.5の地震