(CNN) 23日に英グラスゴーで開幕する体操の世界選手権で活躍が期待されるのが、日本の内村航平選手だ。
内村選手は世界選手権の男子個人総合で前人未踏の5連覇を達成している。身長162センチメートルと小柄な体にもかかわらず、ライバルたちを圧倒する力をもち、対戦相手たちは彼を「マシン」と呼ぶ。
「機械的な動きというか演技が自分の中では完璧な演技」だという内村選手。「他の人には表現できない美しさを表現したいと思っている」と語る。
体操史に名を残す名選手の1人であると広く認められている内村選手だが、社会的な意識も高い。
内村選手は、2011年の東日本大震災について、日本人にとって忘れられない出来事だったと語る。そして、震災後は「東北の人たちに向けて何かをしていかなければいけない」と考えたという。
「2011年、12年は被災地の人たちのために演技していたという感じは本当にある」「体操でどうやったら被災地の人たちに力を与えられるかなってすごく考えた。いい演技をすることしか僕にはできない」
多くのアスリートが目標にしているのは16年のリオ五輪だろう。ところが内村選手が目指しているのは東京で開かれる20年大会だ。
「(年齢的に)ぎりぎり続けるか続けられないかの時に東京オリンピックがあるというのは運命だと思う」と語る内村選手。「それをモチベーションにすごくがんばれると思う。地元でオリンピックがあるのなら目指さなければいけないと思った」
12年のロンドン五輪では男子個人総合で28年ぶりの金メダルを日本にもたらした内村選手だが、団体で金に届かなかったことが心残りだ。
「(東京五輪では)必ず団体で金を取らなければと思う」
「東京五輪で団体金」を 内村航平