ロンドン名物ビッグベンの時計が止まる?

ビッグベンの修理が早急に必要?

2015.10.20 Tue posted at 12:29 JST

ロンドン(CNN) 150年以上にわたって英ロンドンの街に鐘の音を響かせてきた議会議事堂の時計台「ビッグベン」の老朽化が進み、修理が必要な状態になっている。

英議会がまとめた報告書では、修理しなければ時計が完全に止まってしまう可能性もあると指摘。修理には2900万ポンド(約54億円)の経費と4カ月の期間を要すると試算した。

ビッグベンの名は、実は時計塔の中の鐘をさす。時計塔の正式名称は「エリザベス・タワー(旧スティーブンズ・タワー)」、時計は単純に「グレート・クロック」と呼ばれている。

地元紙によれば、時計の針と振り子の背後の軸受けの部分に問題があり、すぐにでも修理しなければ、いつ時計が止まったり、針が落下したりしてもおかしくない状態だという。

4面ある時計の短い方の針の長さはそれぞれ2.7メートル、砲金製で重さ300キロ。長い針は長さ4.2メートル、銅製で重さは100キロある。

ビッグベンは1859年から時を刻み始めた

議会がまとめた報告書では、もし時計が壊れれば「国際的な評判に傷が付く」として修復費用の拠出を求めた。

英議会広報はCNNの取材に対し、現在は時計の状態や建物の構造などについて調査を行っているところで、修復作業や費用などについてはまだ何も決まっていないと説明している。

時計が時を刻み始めたのは1859年にさかのぼる。しかし3カ月後には鐘にひびが入って鳴らなくなり、復旧までに4年を要した。

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