「タイタニック号が衝突した氷山」の写真が競売へ

タイタニック号はこの氷山に衝突か=米沿岸警備隊

2015.10.18 Sun posted at 12:56 JST

(CNN) 1912年に沈没した豪華客船、タイタニック号の事故の原因になったとみられる氷山の写真が、今月24日に競売にかけられることになった。

写真は白黒で、大きさは40センチ×50センチ。雲がほとんどない晴天の下、静かな海に浮かぶとがった氷山の姿が写っている。

タイタニック号は1912年4月14日深夜、北大西洋で氷山に激突して沈没した。写真は翌朝、付近を通過した船の司厨(しちゅう)長が撮影したという。

タイタニック号はすでに完全に沈んでいて、船員らは事故のことを知らなかった。写真に添えたメモには、氷山の片側に船が衝突したことを示す赤いペンキの跡が「はっきり見えた」と書かれ、司厨長と船員3人が署名している。

専門家らによれば、氷山に衝突した船のペンキがつくことは十分に考えられ、それが水面より上の部分で気温も低ければ1日以上残る可能性もあるという。

タイタニック号

タイタニック号の沈没は乗客乗員2200人余りのうち、1517人が死亡する大惨事となった。写真は事故の直後、船のオーナーらの弁護を担当する法律事務所が入手し、何十年間も壁に飾られていた。事務所は02年に閉鎖されたため、所属していた弁護士らが写真とメモを競売に出すことを決めたという。

競売を主催する英国の「ヘンリー・オルドリッジ・アンド・サン」によると、落札価格は1万~1万5000ポンド(約180万~280万円)になると推定される。

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