北朝鮮で大規模軍事パレード、金第1書記が米を牽制

朝鮮労働党創建70周年を祝う大規模な軍事パレードが行われた

2015.10.11 Sun posted at 11:34 JST

(CNN) 北朝鮮は10日、首都平壌で、朝鮮労働党創建70周年を祝う大規模な軍事パレードを行った。金正恩(キムジョンウン)第1書記は、米国の脅威から自国を守る「万全の準備」ができていると演説で述べた。

入念に構成されたパレードでは、兵士ら数百人が整然と隊列を組んで金日成(キムイルソン)広場を行進。国旗や党旗で飾られた行進の様子は、国営の朝鮮中央テレビ(KCTV)でも放映された。

金第1書記は観覧席からこの様子を観閲したほか、テレビ生中継で演説を行った。金第1書記は、「今日の我が革命軍は米帝国主義者の求めるいかなる戦争にも対処できると、我が党は自信を持って言うことができる。祖国の青空と国民の安寧を粘り強く守る万全の準備ができている」と集まった観衆に述べた。

北朝鮮は攻撃的な姿勢を好んでおり、米国や韓国を威圧する言葉は珍しくない。

数字の「70」を描く飛行機

平壌には外国の要人やメディア、旅行客らが集まった。中国代表団を率いたのは中国共産党序列5位の劉雲山(リウユンシャン)党政治局常務委員。国営の朝鮮中央通信(KNCA)によると、金第1書記と会談し、習近平(シーチンピン)国家主席からの親書を手渡したという。

朝鮮労働党創建70周年祝典の準備は、5月には始まっていたとみられる。北朝鮮情報サイト「38ノース」によると、衛星写真には、平壌の飛行場跡地にテント約45組が集結する様子が捉えられていた。

10月にはテント800組、トラック700台、装甲車両200台で一帯が膨れあがったほか、陣形を整えて動く人々の姿も出現。北朝鮮専門家によると、パレードの準備だったとみられる。専門家によれば、「北朝鮮史上有数」の大パレードだという。

朝鮮労働党創建70周年で軍事パレード

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。