スイス・チューリッヒのホテルでこのほど、宇宙ステーションの内部を模した部屋が公開された。地球に居ながらにして、宿泊客に宇宙旅行の幻想を提供する(写真はすべて、KAMEHA GRAND ZURICH提供)
1. 宇宙の不思議:スイスのカメハグランド・チューリッヒホテルはこのほど、宇宙ステーション内部を模した部屋を公開した。リドリー・スコット監督の新作映画「オデッセイ」に触発され、宇宙空間での孤独を味わいたくなった人にお勧めだ
2. 「ダーク・スター」:宿泊客(もしくは「乗員」)は部屋に入ると、機械生成された女性の声に迎えられる。ジョン・カーペンター監督のSF映画「ダーク・スター」に触発されたもので、入室を確認した上、部屋の利用法についての説明も提供してくれる
3. 宇宙の芸術家:部屋をデザインしたのはアーティストのミヒャエル・ナジャル氏。米ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙船で民間宇宙旅行に出かけるため、この3年間、訓練を重ねてきた。現代芸術家として初の宇宙旅行を目指している
4.「無重力」ベッド:寝室の「無重力ベッド」。まるで宙に浮いているかのようにデザインされている。長方形のマットレスは、スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」に登場する謎の物体「モノリス」に触発されたもの
5.「没入型の環境」:部屋の照明はロケットエンジンを想起させる。「心地よい寝室を作り出す意図は全くない。むしろ、宇宙ステーションに住んでいるとホテルの宿泊客に感じさせるような、没入型の環境を生み出すのが狙いだ」とナジャル氏
6.宇宙テレビ:リビングでは米アップル社のテレビ向けコンテンツ配信端末「Apple TV」や、宇宙関連の映画を厳選したものを視聴できる(写真はコーヒーテーブル)。寝室には、英語とドイツ語の宇宙関連オーディオブックを搭載した「iPod」も
8.天文学的な値段:部屋と同じく値段も天文学的で、1泊1890ドル(約23万円)。この中には、エアバスA320機のフライト・シミュレーターを1時間操縦したり、90分間の空中浮遊を体験する料金も含まれている