トランプ氏、ロシアのシリア空爆は「構わない」

ロシア軍のシリア空爆はあくまでもISISを標的としたものだと語るトランプ氏

2015.10.02 Fri posted at 14:52 JST

ニューヨーク(CNN) 2016年米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走るドナルド・トランプ氏はこのほど、ロシア軍のシリア空爆は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」を狙ったもので問題はないとの見方を示した。

同氏は先月30日に行われたCNNとのインタビューで「ロシアはわが国の大統領に敬意を払っていない。われわれアメリカ人に対する敬意もない。ロシアがこれ(空爆)をやっている理由はそこにある。一方で、もしロシアがISISを攻撃したいなら、私はそれで構わない」と語った。

米高官はロシアによる空爆の意図に疑念を抱いている。カーター米国防長官は、空爆は「ISISの部隊がいないであろう地域」で行われたとの見方を示している。

だがトランプ氏はロシアの目標はISIS追撃であり、米国は「世界の警察」になろうとすべきではないと考えている。

同氏は「聞くところによるとロシアは(ISISとそれ以外の反政府勢力の)どちらも攻撃している。介入の理由の1つは、ISISが自国に入ってくるのを防ぎたいというものだろう」と述べた。

シリアなどから大量の難民が国外へと流出している

また、シリア難民の受け入れ枠を広げるとのオバマ政権の政策についてトランプ氏は、「ISISかもしれない」人々を受け入れるべきではないと主張。

「彼らが何者で、どこから来たのか見当もつかない。言っておくが、オバマ大統領の弱腰のせいで難民が入ってきたとしても、私が大統領に就任したら出ていってもらう」と明言した。

これまで外交政策に関する提言がない点について問うと、トランプ氏は「あまり具体的に話したくない。予測のつかない存在でいたいんだ」と答えた。

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