トランプ氏「イスラム教徒を愛している」 過激派が問題と指摘

共和党の候補者指名争いをリードするドナルド・トランプ氏

2015.09.21 Mon posted at 15:42 JST

アイオワ州アーバンデール(CNN) 来年の米大統領選に共和党から出馬を表明している実業家のドナルド・トランプ氏は19日、イスラム教徒が米国に危険を及ぼしているかとのCNNの質問に答え、「私はイスラム教徒を愛している。素晴らしい人たちだと思う」と述べた。

トランプ氏はイスラム教徒の友人もいると明かした上で、イスラム教の過激派分子がテロ攻撃の原因になっていることは「疑いの余地がない」と語った。

このコメントは19日夜、アイオワ州の高校で学生を前に演説した後、述べたもの。

トランプ氏をめぐっては、17日にニューハンプシャー州で行われた集会で、オバマ米大統領はイスラム教徒であり米国人でないとした支持者の発言を訂正しなかったことに対し、批判が高まっていた。

この支持者はさらに、米国内のイスラム教徒の「訓練キャンプ」を「取り除く」ため、どのような計画があるかと質問。トランプ氏は「我々はさまざまなことを目撃することになるだろう」「多くの人がそういった趣旨のことを述べており、悪いことが起きていると述べる人も大勢いる」と答えていた。

トランプ氏が支持者の「オバマ氏はイスラム教徒」との発言を訂正せず、波紋を呼んだ

トランプ氏はこの騒動の後、報道陣をおおむね避けていたが、批判が高まる中、19日にツイッター上で見解を表明。「オバマ大統領について何か悪いことが言われたり、物議をかもす発言がされるたびに、いちいち大統領を擁護するような道徳的な義務があるというのか。私はそうは思わない」などと述べた。

今回の高校生との質疑応答でも、この論争に関する質問を避けて通ることはできなかった。

女子生徒の1人はトランプ氏に対し、イスラム系アメリカ人は米国の重要な構成員だと発言。生徒らからは、トランプ氏が大統領に選出された場合、イスラム教徒を入閣させる考えはあるかなどといった質問が相次いだ。トランプ氏は「もちろん」「何も問題はない」と回答している。

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