(CNN) 米カリフォルニア州中部モントレー南郊のカーメルバレーで19日に森林火災が発生し、20日までに1人が死亡、住宅10棟が焼けた。同州各地で森林火災が相次いでおり、この10日間で焼失家屋は合計1000棟を超えた。
州消防当局によると、新たな火災による焼失面積は約480ヘクタール。鎮火率は10%にとどまっている。近くにある2つの町からも住民が避難した。
夏以降に続発している火災で、これまでに病気のため自宅から逃げ出せなかった女性(72)と避難命令に従わなかった男性(66)が死亡。さらに、犬の死骸の近くで高齢者の遺体が見つかった。
州消防当局が19日夜に発表したまとめによると、サンフランシスコ北郊のレーク、ナパ、ソノマ各郡に広がった火災は1週間にわたって燃え続けた。住宅585棟が焼け、焼失面積は約2万8000ヘクタールに達した。
サクラメント西方の内陸部で起きた火災は少なくとも10日間続き、住宅511棟と納屋330棟以上を焼失した。
さらに小規模な火災も多数発生したが、すべて同日までにほぼ鎮火している。
米西部では今年、森林火災で記録的な被害が出ている。全米省庁合同火災センター(NIFC)によると、これまでに発生した火災の焼失面積は計360万ヘクタールと、昨年の同じ時期と比べて約3倍に上った。4年前から続く干ばつで樹木などが燃えやすくなっていることが原因のひとつとみられる。