チリ地震で4.5メートルの津波観測、5人死亡

2015.09.17 Thu posted at 12:00 JST

(CNN) 米地質調査所(USGS)によると、南米チリの沿岸で現地時間の16日午後7時54分ごろ、マグニチュード(M)8.3の地震が発生した。チリ当局は沿岸部に津波警報を出し、住民に避難を指示。死傷者が出たり、建物が損壊するなどの被害が広がっている。

警察によると、これまでに少なくとも5人の死亡が確認された。内相によれば、イヤペルでは住宅の損壊被害も報告されている。

震源に近いチリ沿岸部では大きな津波が観測され、コキンボ市付近では高さ4.5メートル以上に達した。

コキンボ北部の湾岸都市ラセレナのショッピングモールで撮影された写真には、壁が崩れて看板が床に落ち、天井がはがれて椅子やテーブルががれきに覆われた様子が写っている。

コキンボ市長によると、市内は浸水被害に見舞われ、95%が停電。住民は津波が来る前に避難したという。

地震が発生したのはラッシュアワーの時間帯だった

震源地付近ではM4.9以上の余震が2時間足らずで少なくとも12回発生した。

震源から約230キロ離れた首都サンティアゴでも余震が続いている。サンティアゴに住む女性は「みんなが外へ飛び出した。窓が揺れ、物が落ちて、強い衝撃だった。外へ出ても地面が動くのを感じた」と話している。

非営利組織ワールド・ビジョンの広報担当者によれば、通勤ラッシュ時に地震が発生しため交通網が混乱し、道路は帰宅しようとする人であふれている。強い揺れは数分間続いたように思われ、歩行者らが逃げ惑っていたという。

太平洋津波警報センターは、チリとペルーの沿岸部の広い範囲で津波の被害が出る恐れがあるとして警戒を呼びかけ、ハワイにも注意報を出した。震源から約9700キロ離れたニュージーランドも津波警報を出している。

チリでM8.3の地震、死者も

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