内戦のシリア、1060万人が住居失う 全人口の半分

難民キャンプに逃れてきたシリアの人々

2015.09.13 Sun posted at 15:24 JST

(CNN) 国連などは13日までに、内戦下にあるシリアで戦闘などに巻き込まれ、居住先を失った住民が約1060万人に達したと報告した。2011年の内戦開始前の総人口の約半数に当たる。

世界全体で同様の環境にある住民総数のうち、5人に1人がシリア人になる計算だという。シリアから逃れた住民数は国際社会では近年にない規模としている。

難民もしくは母国内で避難民となっている人数は全世界で約5950万人。国家人口を見た場合、世界で第24位の国に相当するという。

内乱を逃れ出国したシリア人の大多数は国連に難民登録した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によるとその数は約410万人。これら難民の4人に1人はトルコ、レバノンにヨルダンで手続きを済ませたという。

難民登録したシリア人の数は各地で410万人に上る

欧州に安住の地を求めるシリア人の数は過去1年で倍増した。多くはトルコなどの国を出て、亡命を求めるため欧州諸国へ向かった。

欧州での亡命を希望するシリア人の5人のうちの3人がドイツ、スウェーデンとセルビアにとどまっている。この他、比較的多数のシリア人がハンガリー、オーストリア、ブルガリア、オランダとデンマークでの亡命を望んでいる。

亡命の希望者が少ない欧州の国はラトビア、エストニア、リトアニア、スロバキアとアイスランドとなっている。

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