アップル発表会、注目は「巨大iPad」?

今度のiPadはもっと大きい?

2015.09.08 Tue posted at 11:19 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は現地時間9日に開く発表会で、スマートフォン「iPhone」の新モデルを披露する見通しだ。しかしそれ以上に大きなニュースとして、以前からうわさされていた「巨大iPad」が発表されるとの観測が強まっている。

タブレット端末のiPadは6四半期連続で売り上げの減少が続く。これは各社のタブレット全般に見られる傾向で、主にスマートフォンの大型化が進んでいることに起因する。

アップルは、少なくとも表向きはiPadの不振を気に留める様子は見せていない。クック氏も、iPadを買いたいと思いながらまだ買っていない人が大勢いると語っていた。

一方で画面を大型化した「iPhone 6 Plus」の売れ行きは好調だ。つまり、iPad不振の一因はアップル自らの製品にあるとも言える。

アップルはオフィスでの存在感の拡大を目指している

アップルはスマートフォンへの依存を強めつつある。同社の売り上げに占めるiPhoneの割合は、半年前の50%から、現在ではほぼ3分の2に増えた。

そうした状況の中で登場が見込まれる新しいiPad(『iPad Pro』『iPad Air Plus』などの名称でうわさが飛び交っている)は、iPadとMacの中間に位置する製品で、iPhoneには食い込めない領域にあり、アップルが進出を狙う法人顧客を引き付けられる可能性もある。

IT専門家ネットワーク、スパイスワークスの調査によれば、職場にMacが1台でもある企業は29%のみ。iPadやiPhoneの普及率はそれを上回るものの、米マイクロソフトのウィンドウズを搭載したパソコンの普及率には及ばない。

アップルはこの分野に照準を定め、米IBMやシスコシステムズなど、企業のIT部門との関係が深い大手と相次いで提携した。

「Apple TV」のシリーズ発表の見通しなども

モバイルOS最新版の「iOS 9」には、カーソル操作や2つのアプリを同時に並べて利用できる機能など、業務向けの新機能も加わった。

うわさによれば、新しいiPadの画面サイズは13インチ。スタイラスを使えば仕事用にも最適で、マイクロソフトのウィンドウズ10を搭載したタブレット「Surface」に対抗できる存在になりそうだ。

PCほどの処理能力は不要でも大きな画面で作業したいというユーザにもアピールできる可能性があり、アップルはこの製品でiPadの業績好転を狙う。

9日の発表会ではほかにもMacの新モデルや「Apple TV」のシリーズ製品が発表される見通し。腕時計型端末「Apple Watch」のOS更新版も、年末商戦に向けた売り上げを押し上げる要因になるかもしれない。

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