米グーグルのロゴ刷新に賛否両論

米グーグルが新たなロゴを発表した=Google

2015.09.03 Thu posted at 09:38 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 米グーグルはこのほど、同社の新たなロゴを発表した。従来と同じ色の組み合わせを引き継ぐ一方でフォントを一新し、携帯端末などで表示しても見やすいように配慮したという。新たなデザインに対しては、「子どもっぽい」などと批判する声も上がっている。

新ロゴとして1日に採用されたのは、「ひげ」と呼ばれる飾りを付けない「サンセリフ」の書体。色を明るく、線を太くして、縮小した状態でも見やすくした。同社が先月、組織再編とともに設立を発表した持ち株会社「アルファベット」のロゴに似ている。

さらに一文字だけを表示するアイコン用として、4つの色をつけた大文字の「G」が登場。処理中に表示される4つの「動く点」も導入された。

現行のロゴは2013年9月から使われてきた。新たなロゴを発表した同社幹部らのブログによると、「無数の端末を自在にまたいで操作する時代」に合わせた変更だという。

新ロゴのデザインは今年、同社のデザイナーたちが集結した1週間の合同会議で考案された。会議では小さな画面に対応することや動きの要素を取り入れること、グーグルの全製品に通じる一貫性を持たせることを目指した。

ブログによれば、従来のシンプルさや親しみやすさを維持するため、幾何学的な形と、子ども時代を思わせる教科書のような字体を融合させたのが特徴だ。

ロゴの変更は、あらゆる端末による閲覧を念頭に置いた措置だという

ただグーグルのような大企業がロゴを変更すると、拒否反応が起きる恐れもある。ギャップやコカ・コーラ、ハーシーなど、新たなロゴが不評で元に戻したブランドは多い。

米ニューヨーク市立大学のイーナ・ザルツ教授は、グーグルの新ロゴを「子どもっぽくて野暮ったい。幼児向けの粘土のようだ」と酷評する。さらに、小文字の「g」と「l」の間隔が狭く、最初の「G」と最後の「e」の角度の違いに違和感があり、大文字の「G」の右下が必要以上に突き出していると批判。フォントを変えずに従来のロゴを改良するにとどめるべきだったと主張している。

グーグルのロゴは1998年の創業以来6代目になるが、これまでは大半が細部の変更だった。大きな変更としては創業直後、緑色だった「G」を青に変えて右端に感嘆符を付けたものの、翌年には感嘆符を削除した。

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